吏那の上半身を起こし、乱れた制服を直してやる。
机に座った状態の吏那は俯き、しばらく口を閉ざしていた。
「……私が悪いんです……」
やがて紡がれた吏那の声は聴覚を研ぎ澄まさなければ聞こえないほど、弱々しく。
「……同じクラスの子たちに言われてたように、私はずるくて……」
肩を小さく震わせ。
「さっき。椎名先輩が着替えてる間に、コテで……」
コテ……だと。
さすがにハンダゴテじゃないだろう。
たまにクラスでも女子が髪を巻いてるあれか。
「……私なんかが椎名先輩の傍に居る資格なんてないってわかってたのに……。わきまえることが出来なくて……」
机に座った状態の吏那は俯き、しばらく口を閉ざしていた。
「……私が悪いんです……」
やがて紡がれた吏那の声は聴覚を研ぎ澄まさなければ聞こえないほど、弱々しく。
「……同じクラスの子たちに言われてたように、私はずるくて……」
肩を小さく震わせ。
「さっき。椎名先輩が着替えてる間に、コテで……」
コテ……だと。
さすがにハンダゴテじゃないだろう。
たまにクラスでも女子が髪を巻いてるあれか。
「……私なんかが椎名先輩の傍に居る資格なんてないってわかってたのに……。わきまえることが出来なくて……」
