吏那が指で示した教室に入る。
ホワイトボードに並べて掲示された写真の前に、人が群がっていた。
「あの3番の女の子、めっちゃ可愛くない?」
「えー。カラコンとメイクでごまかしてんじゃん」
これは……。
「ここ。ミスター&ミスコンの投票会場ですね」
吏那が小声で呟く。
投票用紙に男女1名ずつ名前を書いて設置されている投票箱に入れるらしい。
間仕切りで仕切られた向こう側では何名かが集計作業を忙しなく行っている。
へぇ。
こんな仕組みになってるのか。
「うそっ! あれって、あの7番の椎名くんじゃない?」
「本物のほうがかっこいい!!」
にわかに周囲がざわめきたつ。
「ってか、女づれ?」
「誰? あの女……」
耳に入る雑音に吏那は居心地の悪そうな顔をしている。
「次、行くか」
ホワイトボードに並べて掲示された写真の前に、人が群がっていた。
「あの3番の女の子、めっちゃ可愛くない?」
「えー。カラコンとメイクでごまかしてんじゃん」
これは……。
「ここ。ミスター&ミスコンの投票会場ですね」
吏那が小声で呟く。
投票用紙に男女1名ずつ名前を書いて設置されている投票箱に入れるらしい。
間仕切りで仕切られた向こう側では何名かが集計作業を忙しなく行っている。
へぇ。
こんな仕組みになってるのか。
「うそっ! あれって、あの7番の椎名くんじゃない?」
「本物のほうがかっこいい!!」
にわかに周囲がざわめきたつ。
「ってか、女づれ?」
「誰? あの女……」
耳に入る雑音に吏那は居心地の悪そうな顔をしている。
「次、行くか」
