眠れる森の彼女

柔らかな口調に笑顔。


ある一定の距離からは誰も踏み込ませない織原の鋼の鎧だろう。


「暇だろうが。織原もやれよ」

「はいはい。って、金槌投げて渡すのはやめてくれないかな」


俺たちの様子を見て、「7組で良かった、7組で良かった……」と心で神様に深謝しているのは女子だけじゃなかったらしい。


「くっそぅ。結局、文化祭までに可愛い彼女ができなかったー」


やけになったのか教室の中心で愛を歎く各務。


「各務、うるさい! こっちのカーテン替えるの手伝ってよ!」


活気づく7組。


こういうの悪くねぇかもなと思ってることが自分でも不思議だった。