眠れる森の彼女

バカにしてんのかと金槌を振って釘を打ち込んでいく。


そいつら二人にプラスしてクラス中が俺の珍しい行動を見て作業が中断されていた。


手伝ってるのに、余計に準備に時間がかかりそうだ。


「し、椎名くん。ありがとう」

「別に……。それより手を動かせ。終わらねぇだろうが」

「う、うん!!」


何故か顔を赤くして、作業に戻る二人。


「万威は本当にモテるね」

「は?」


狼男の衣裳から着替えた織原がゆるい笑みで声をかけてきた。


「何から何まで敵わなくて、たまに腹立つよ」

「意味がわからねぇ」

「わからなくていいよ。万威にわかってほしいと思って言ってないからね」