眠れる森の彼女

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桜高の文化祭は2日間開催され、一日目は校内のみ。二日目の文化の日に一般開放される。


前日は午後から授業が全て潰され、準備にあてられていた。


校内は慌ただしく、生徒が準備に走り回り、駆け足で文化祭モードに切り替わっていく。


1年の時はクラスの模擬店がないため、文化部に教室を明け渡すための机の移動や体育館の準備に駆り出された。


今年もそうなのだろう。


怠かった去年の記憶を思い出す。


何でここまで誰もが浮かれられるのか冷めた目で見ていた屈折した自分。


いつの間にかミスター桜高に選ばれて、閉幕式でステージに立たされた時は、サボってバイトに行けば良かったと心から悔やんだものだった。