タクティスに染まる頃

クスッと笑い声が,耳元で聞こえた。

「当たり前♪
5年なんて,すぐそこだよ。
お前のためなら,何年でも待てるし♪」

その声はもう,涙声じゃなかった。

その代わり,あたしの涙腺は壊れた。
涙は,止まる事を知らずに,俊貴ね胸を濡らしていく。