タクティスに染まる頃

「ねぇ…目を開けてよ…」

ギュッと,白いシーツを握る。

「起きてよ!目を開けてよ!」

あたしは,俊貴に覆いかぶさるように,俊貴に抱き付いた。

「あたし,まだ俊貴に何もしてあげてない!」

辛い時,悲しい時,側にいてくれたのは,あんただった。