「これ…?」 笑顔で頷きながら,近付いてくる母さん。 「これで,あたしに内緒の話が,部屋でできるでしょ?」 あたしの頬についていた涙を,指で拭いながら,そう言った。 「ありがと…」 あたしは,携帯を手に取ると,笑顔を見せた。