?「あなたもこのクラスなの?」
後ろから声をかけられた。
クリームの髪の色。
上のほうで二つに結んでいる。
天然パーマのためか綺麗にくるくるっとまとまっている。
?「あら?あなた...。中等部にいたかしら?」
見覚えがないのは当たり前である。
何せ私は今日初めてこのセシレーゼ学院に来たのだから。
?「いいえ。私。今日初めてこの学校に来たので。えっと...。はじめましてです。」
?「なるほど!見覚えがないわけだわ!はじめまして!A組のフラン・ディーテよ!
気軽にフランって呼んで!」
フラン・ディーテ。
すごく積極的で明るい人だとおもった。
?「あ。はじめまして。フィノールゼというところから転校してきました。カナン・フローライトです。よろしくお願いします。」
若干。というかものすごく後ろめたくなってしまった。
もっと明るくフランさんのように話せたほうがいいとは思ってるけど・・・。
フラン「ん?別に敬語使わなくてもいいのよ?タメ口で話しましょうよ!私たちクラスメイトでしょう?」
カナン「い...いいの?」
私はすごく驚いた。
初対面でまだ赤の他人に等しいのに。
フラン「そのほうが気楽でしょう?ね?」
カナン「うん!!」
学校に来てカら約10分。
《初めて》の友達ができた。
フラン・ディーテ。
