切れない鎖


カシャリ

カシャリ

と音を立て、タオルを持ってくる。

「ほれ」

「ありがとう」

優輝は白いふわふわなタオルを受け取った。

それで猫に着いた水を優しく拭き取る。

猫も次第に大人しくなった。

その時、エレベーターが上ってくる音がした。

「うわわっ!あの食事のことどう説明しよう!」

「ありのままを伝えれば良いだろう」

慌てる優輝に、少女が冷静に言った。

「で、でも猫を持ち込んだのが僕だから、怒られるなら僕がだよなぁ。あっ!それに、猫を入れて大丈夫だったかなぁ?」

「私たちが寝た後に食事が現れたのだからあの男だって猫がいるのに気付いたのではないかね?」

なお叫び続ける優輝を呆れた様子で少女が見やった。