切れない鎖


「何を驚いているのだね?君が連れてきた猫ではないか」

「まぁ、そうなんだけどね……、けど猫がたべたのは僕のせいじゃないし……」

優輝はぶちぶちと呟きながらも、バスタブへ向かった。

蛇口を捻り、これまた小さな桶に水を汲む。

「ほら、君のためにやってあげてるんだからこっち向いて」

いやいやをする猫の顔をどうにかして自分の方に向け、優輝は猫の口の周りを洗った。

すると、後ろの方で

カシャリ

という音がした。

「君、綺麗になったかね?」

少女は鎖を引きずりながら優輝の後ろまで来た。

「まぁ、食べてすぐみたいだったからすぐに落ちたよ。君、タオルか何か持ってきて」

優輝が言うと、少女は頷いた。