切れない鎖


二人はそうして、しばらく黙っていた。

すると、 

「すぅ、すぅ、すぅ」

と、少女が小さな寝息をたてはじめた。

「あれ、寝ちゃった?」

優輝が少女をベッドに運ぼうとすると、

「う~ん」

と、少女が居心地悪そうにするので、動かすこともできない。

「このままでいっか」

優輝はそこで大人しくしていることにした。

猫も少女も寝てしまい、段々と優輝も眠くなってきた。

「僕も、少しだけ……」

そう呟くと、優輝も小さな寝息をたてはじめた。

そこに燕尾服の男が食事を持ち、昇降機でやってきた。

ソファーの上で寄り添って寝ている二人を見ると、少し驚いたように、目を開いた。

しかし、ふっと微笑み、音を立てないように食事を置くと、また静かに去っていった。