切れない鎖


優輝は自分の膝に猫を乗せた。

少女は恐る恐るといった様子で猫を撫でる。

猫は気持ちよさそうに欠伸をした。

少女の手は段々と慣れてきたようで、滑らかな動きになる。

気が付くと、猫は優輝の膝の上で気持ちよさそうに寝ていた。

「寝ちゃったね」

優輝は猫が起きないよう小声で声をかける。

「そうだな」

少女も小さな声で返事をした。

「こういう時間が、ずっと続けばいいのに」

何気なく優輝が呟くと、「そうだな」と、少女がまた静かに返事をした。

優輝は思った。

(この間全ては話せないって言ってた。だから、全てを聞きに来たけど、やっぱり止めよう。この女の子が女の子であることに、変わりはないんだから)