切れない鎖


その後、少しの沈黙が続いた。

「な、何だか、明日僕が国に帰っちゃうみたいな雰囲気だね」

先に口を開いたのは勇気だった。

(素直になるって、恥ずかしいなぁ)

優輝は少女を見てみた。

すると、少女も恥ずかしそうに頬を赤く染めている。

(やっぱり、恥ずかしかったんだな。でも、素直な言葉がそれで、本当に良かった)

優輝はしばらく少女の横顔を見つめていた。

すると、

「何なのだね?」

と、怪訝な顔をして少女がこちらを向いた。

「えっ!?あぁ、いや、何でもないよ」

優輝は驚いてソファーから落ちそうになった。

すると、そこに猫がやってきた。

優輝は猫を持ち上げた。

にゃ~、と、猫は鳴き声をあげる。