切れない鎖


「え?」

「1ヶ月なんて、あってないようなものだ」

「そ、それって、僕と一緒にいられる時間のこと?」

優輝が尋ねると、少女はコクリと頷いた。

「君は、僕が国に帰るのを、悲しんでくれるの?」

優輝は優しく尋ねた。

すると、またコクリと頷いた。

「そっか、ありがとう」

優輝は微笑んで、少女の頭を撫で続けた。

それから少しして、

「落ち着いた?」

優輝が尋ねると、コホン、と少女が咳払いする。

「別に、元々落ち着いているのだよ、君」

二人はソファーに座り、話していた。

「さっきのはちょっと感極まっただけだ」

少女がすまして言う。

「でも、せっかく出会えたのに離れるのは、素直に寂しいのだよ」

「本当に素直だね」

優輝は驚いた。