切れない鎖


二人はしゃがんで猫を上から撫でた。

すると、

コツン

と、音を立てて二人の頭がぶつかった。

「ご、ごめん!」

優輝は慌てて謝った。

「痛かったよね?」

少女の頭を撫でる。

「大丈夫?」

優輝が顔をのぞき込むと、目が正面からぱっちりと合った。

二人はしばしの間見つめ合った。

すると、少女の目に涙が。

「わぁ!ごめん!そんなに痛かった!?い、痛いの痛いの飛んでけ~」

優輝は少女の頭を撫でる。

それでも少女の涙は止まらない。

それどころか、だんだん溢れてくる。

「ど、どうしたらいいんだ?」

優輝がオロオロしていると、少女が呟いた。

「あと、1ヶ月しか一緒にいられない……」