切れない鎖


そして、ユルサルに着いた。

「十五年前、本当に被害が少なかったんだなぁ」

優輝がそう呟くのも無理はない。

優輝のいた日本と比べ、港町は栄え、車が走り、大きな建物は建っている。

「取り敢えず、学園に言ってみよう」

優輝はこれから自分が通うことになる学園へ向かい歩き始めた。

数時間後……

「迷……った?」

周りを見れば木、木、木。

「人に聞きながら来たから間違いはないはずなんだけど。ここ、完全に森?」

キイィィィィィィィィィ

カシャシャシャシャシャ

ケェェェェェェェェェン

不気味な音しか耳に入ってこない。

「と、取り敢えず、森が開けるまで歩いてみよう」

と、おっかなびっくり歩き続けた。

それから一時間くらい経ったとき、

「あれは、煙?」

どこからか煙が昇っているのを見つけた。

(もしかしたら学園かもしれない!)