切れない鎖


それから何日か経ち、優輝がユルサルに来て初めての休日がきた。

「今日は学園の周りを見て回ろうかな」

シャルンとアナはデートだと言って街へ出掛けてしまったので、優輝は一人だった。

他にも友達は出来たのだが、一緒に遊ぶほどではない。

優輝は靴を履くと外へ出た。

飼育小屋や噴水、畑など、学園には様々な場所があった。

そして優輝が一番気になる場所、塔も。

学園から少し離れた場所にある塔の根元に来てみた。

「誰がいるんだろう。電気が着いたりするって事は、誰かがいると思うんだよなぁ」

すると、塔の隣に立つ何かが目に入った。

「これは、エレベーターかぁ、でも暗証番号なんて分からないや」

エレベーターは暗証番号を登録しないと使えない仕組みになっていた。

登ってみようか、やめておこうか。

優輝は考えてみた。