切れない鎖


「でも、ありがとうね」

優輝が笑うと二人も笑った。

その後は三人で話をしていた。

その時またあの塔が目に入った。

「ねぇ、あの塔って、誰かが住んでいるのかい?」

優輝は二人に聞いてみた。

「な、何でそんな事聞くんだ?」

シャルンが聞き返す。

「昨夜も、明かりがついてたから気になって」

「あ、あそこはさ、老婆が住んでるらしいんだ。恐ろしい老婆が。俺は見たことないけど、近づかない方が身のためだぜ」

シャルンは大袈裟に身震いしてみた。

「そうなの?私は猫の溜まり場だって聞いたわ?」

「老婆よりは猫の方がいいな」

アナの言葉に優輝が返した。

「でも猫は電気を付けられないよなぁ。一体誰なんだろう」

「もうこの話は止めようぜ。もっと楽しい話をしよう!」

呟く優輝にシャルンが言った。