切れない鎖


「父さん……」

優輝は小さく呟いた。

「優輝?どうしたんだ?」

俯く優輝を心配したのか、シャルンとアナが近付いてきた。

「いや、大丈夫。何でもないよ」

すると次の瞬間優輝は笑顔になっていた。

「そうか」

二人はほっとした表情を見せる。

「優輝?不安なことがあったら何でも言って?」

アナが優輝の手を取り言った。

「私達はもう、友達なんだから」

隣でシャルンも頷いた。

「友達は、助け合うもんだからな」

そしてにかっと笑った。

優輝は涙が溢れそうになった。

「うわっ!?優輝泣くのか!?泣くのか!?」

シャルンが驚いたようなからかうような口調で言う。

「な、泣かないよぅ!」

優輝も涙がこぼれる前に手で拭い、言い返した。