切れない鎖


優輝は荷物を解き始めた。

「服はここで、教科書類はここ。洗面道具はあっちの方がいいかな」

優輝はてきぱきと私物を置き始める。

その間シャルンとアナは、優輝のベットの上に並んで座り、お喋りをしていた。

「こんなもんかな。ん?なんだろうこれ」

やっと荷造りが終わった優輝は、鞄の内ポケットに手紙のようなものを見つけた。

(今見ても大丈夫かな)

優輝は手紙の封を切ってみた。

差出人は父だった。

(父さんがどうして?)

優輝は手紙を開いた。

「優輝へ

急な留学になってしまい、すまない。

お前には体の弱い兄の分まで様々な事をさせた。

辛いこともあっただろうがよく頑張ってくれた。

自分の息子として誇りに思う。

ユルサルのルマーズ学園では良い環境にしておいた。

半年限りだが自分のやりたいことを思い切りやりなさい。

ただし、半年後からはまた励んでもらうからな。

よい留学を。

                父より」