切れない鎖


するとシャルンはふりかえり振り返りにっと笑った。

「という訳で、俺達はこういう仲だから」

そしてアナを抱き締めた。

「なっ!な、な、な、何してるんだよこんな場所で!」

そういうことを見慣れない優輝は大声を上げてしまった。

「何だよ優輝。お前、女いないのか?」

シャルンがアナを離し、驚いたように振り返った。

「いないよそんな人!僕は勉強に勤しむのに忙しかったからね」

「あはは!可哀想な奴だな!あはは!」

シャルンは面白そうに笑う。

(むぅ~、笑わなくたっていいじゃないかぁ)

内心そう思いながらも言い返すことが出来なかった。

「大丈夫よ優輝。いつか貴方にも大切な人が見つかるわ。私とシャルンのようにね」

「そ、そうかな」

可愛らしいアナに言われると、優輝は照れてしまった。