切れない鎖


初めての授業の担当はミラルで、教科は数学だった。

(だから地図が凄く上手に書かれていたんだな)

昨日の地図を思い出し、優輝は納得した。

「じゃあ、この問題、分かる人は?」

ミラルが一つの問題を指差す。

優輝は迷わず手を上げた。

「お!留学生の一条君。答えをどうぞ」

優輝は立ち上がった。

皆の視線が一気に集まる。

(うっ!間違えてたらどうしよう)

そう思いながらも答えを口にした。

「正解!留学生やるわね~」

どうやら合っていたようで、ミラルが茶化すように言う。

腰を下ろした優輝はほっと胸をなで下ろしていた。

そんな優輝にシャルンは振り返り話し掛ける。

「やるじゃん優輝」

「そんなことないよ。丁度解ける問題だっぢけだよ」

優輝は謙遜した。