切れない鎖


「心の準備はいい?」

ミラルが顔を覗き込んでくる。

「は、はいっ!」

「ふふふ。緊張してるみたいね。肩の力抜いて大丈夫よ」

ミラルは面白そうに笑った。

(うわぁ。遂にこの時が来ちゃったよぅ)

優輝はドアを開けて教室にはいるミラルの後をついて行った。

「皆おはよ~う!今日は日本からの留学生を紹介します!さぁ一条君、挨拶して?」

「日本から来ました。留学生の一条優輝です。半年しかいませんが、どうぞ宜しくお願いします」

礼をすると、どこからともなく「よろしく~」という声が帰ってきた。

「席はそこよ」

ミラルが指した席は窓際の一番後ろだった。

席に着くと前の席の男の子に声をかけられた。

「これから宜しくな」

「あ、うん。宜しく」