切れない鎖


するとケサリは急に真面目な顔になった。

「あんたが黒でいいよ」

黒は先手なので、優輝から始まった。

(自信があるのかなぁ)

そう思いながらリバーシを進めた。

始めの頃は色の多さに変わりはなかったが、だんだんと勝負がついてきた。

そして、

「嘘だろぉ!?」

決着は、ケサリの勝ちだった。

10×10で、100マスのリバーシは、ほとんどが白で埋め尽くされていた。

「僕のは、1、2、3、4って、4個ぉ!?」

「老婆のために手加減してくれたのかい?そりゃあ、ありがとうね」

ケサリはいひひと笑った。

「ケサリさん、強すぎですよぉ」

優輝は背もたれに、背をもたらせながら言う。