切れない鎖


優輝は一人で納得しようとする。

そして家に着いた。

「只今戻りました」

玄関に入ると、

「お帰りなさい、優輝さん」

と、母が出迎えてくれる。

「母さん、ユルサルは部屋にいますか?」

母に聞くと、

「いつも通り、咲が日本語を教えていますよ」

と、微笑んだ。

優輝はすぐにユルサルの本へ向かう。

「入ります」

と部屋の中に声をかけると、

「どうぞ」 

という、咲の声が帰ってくる。

「失礼します」

と言いながら、優輝は部屋に入った。

部屋には、咲と、シャルン、アナ、ユルサルがいた。

母が言ったとおり、咲が、三人に日本語を教えていた。

「お帰りなさい、優輝さん」

咲は優輝を見てにこりと微笑む。

「オカエリ、優輝」