その日優輝は、ずっと俯き、考えていた。
(シャルンの苗字も、シャカルさんと同じだった、ディスク。じゃあ、ユルサルは?)
いくら考えても分からない。
(もし校長先生がユルサルのお父さんなら、昔シャルンを買った貴族の男であり、国王。まさか、そんな事はないよね?)
いくら考えても分からない。
結局、全ての授業が終わり、帰る時間になってしまった。
(ユルサルに直接聞いてみるしかないよね)
優輝は急ぎ足で家への道を歩いた。
すると家の前で、帽子を被ったスーツ姿の男の人がいた。
しかしその人は家からどんどんと離れていった。
「校長先生……?」
優輝はもしやと思ったが、まさかと笑った。
「校長先生の事を考えていたからあの人が校長先生かもしれないと思ったちゃっただけだよ」



