切れない鎖


悪いことしちゃったかなぁ、と俯く優輝に、シャルンが

「お前さぁ、ユルサルの事好きなのか?」

と聞いた。

「へ?」

優輝はまたしても間抜けな声を出す。

「ち、違うって!僕はあの子を守りたいって思ってるけど、けしてそんな感情は!」

焦って顔の前で手を振る優輝を、シャルンが呆れた様子で見やる。

「もぅ、どうして皆そういうこと言うのかなぁ」

「俺以外の誰かにも言われたのか?」

「え?うん。さっき家族に」

そう言うとシャルンが笑った。

「お前の感情が、それ程大きいって事だよ」

するとその時アナとユルサルが戻ってきてしまい、それ以上聞くことは叶わなかった。

(僕は、ユルサルを守りたいだけ何だけどなぁ)

優輝は一人、頭を悩ませるのだった。