「違うよ。この子はちゃんと生きてるんだよ」
優輝が言うと、咲はユルサルの口元に耳を近付けた。
「本当!息をしていますね!可愛い!」
しかし、ドレスのふわふわの下から少しだけ見える鉄の輪っかが目に入ると、顔を曇らせた。
「何でこの子、こんなものを……」
そしてはっとした顔で優輝を見た。
「まさかこの子、優輝さんが言っていた……」
優輝はこくりと頷く。
「どうしても、助けたかったから」
優輝がそう言うと、咲はふわりと笑い、
「良かったですね。優輝さん」
と言い、背伸びをして優輝の頭を撫でた。
それから部屋に案内してもらい、お客さんのいる部屋に入ったのだった。



