切れない鎖


(さっきの落ち込み用はどうしたんだ?気紛れな人なのかな)

「それでは、君の部屋まで案内してあげよう!ついておいで」

校長は校長室を出て、こちらを振り向いた。

「あ、はい」

優輝も慌てて立ち上がり、校長の後をついて行った。

長い廊下を歩き、長い階段を上り、やっと部屋に辿り着いた。

「さぁ、ここが君の部屋だ。留学は半年だったね?だから君には一部屋まるまる使わせてあげよう」

校長は得意気に言う。

「ありがとうございます」

優輝は礼を言いながら内心驚いていた。

(こんなに広い部屋を一人で使えるなんて贅沢だなぁ)

「暖かい暖炉に小さなキッチン、白黒だがテレビもある。不便はないだろう?」

顎を指でなぞりながら校長が言う。