切れない鎖


「好きになったのは一年の時だ。好きなところは」

稜は一度だけ優那の方を向くと顔を赤らめ、

「全部だ」

と言った。

「うわぁ!うわぁ!稜がそんな事を言うなんて!」

「お前案外可愛いなぁ!」

優輝と俊は驚きを隠せなかった。

「や、止めろよ!可愛いとか言うな!」

(まさか稜が優那の事好きだったなんて、驚きだなぁ)

優輝はまだ顔が赤い稜を見て何だか心が温かくなった。

「優輝はどうなんだ?」

すると突然俊が聞いてきた。

「え?」

「え?じゃねぇよ。ユルサルで可愛い女の子に一目惚れとかしなかったのか?」

「えぇぇぇ!?そんなのないよ!」

稜の方に助けを求めると、さっきからかった分のお返しだというように、そっぽを向いていた。

「稜~」