切れない鎖


「皆に挨拶しなさい」

藤沢に言われて、優輝は皆の方を向いた。

「半年間、ユルサルに留学していた一条優輝です。久しぶりの日本で慣れないこともあると思うので、宜しくお願いします」

そして礼をした。

「席に戻っていいぞ」

優輝はまた席に戻った。

「これが本来のこの組の姿だ。これから皆で頑張るように」

それだけ言うと藤沢は教室を出て行った。

また賑やかさを取り戻す教室。

「あの、一条君久しぶり。私のこと覚えてる、かな?」

また三人で話をしていると、艶やかな黒髪を後ろで一つに括った可愛らしい子が話しかけてきた。

「もちろんだよ優那。久しぶり」

優輝は女の子、花本優那に笑いかけた。