切れない鎖


「おい俊。優輝は昨日帰ってきたばかりなんだぞ。少しは落ち着かせてやれ」

「全く、稜は今日も真面目ですなぁ」

優輝がユルサルに留学する前は、この三人でいつも行動していたので、何だかとても嬉しくなった。

「な、優輝。稜は真面目過ぎるよな~」

「そうだね」

優輝はニコニコしながら答えた。

「ゆ、優輝、どうしたんだ?そんなにニコニコして。気持ち悪いぞ」

稜がストレートに言葉を放ってくる。

「気持ち悪いとは失礼だなぁ。久しぶりの再会を喜んでるんだぞ」

優輝はしかめっ面をしてみせた。

「まぁ、俺も久しぶりに会えて嬉しいよ」

稜も微かに笑った。

すると教室に、担任が入ってきた。

「一条、前へ」

(担任の先生も、ミラル先生みたいじゃなくて、取っつきにくそうな感じだったんだなぁ)

担任は藤沢征志郎という男で、威厳のある風貌をしていた。

優輝が藤沢の近くまで行くと、教室にいる生徒全員の目が優輝に降り注いだ。