切れない鎖


「じゃあ、どんなお友達が出来たのですか?」

咲の問いに、優輝は丁寧に答えた。

シャルンやアナ、ケサリのこと。

そして、塔の少女のことも。

「足を、鎖で繋がれている?」

咲と卓志はとても驚いた。

「助けたかったんだけど、僕が弱くて……何も力になってあげられなくて……」

膝の上で拳を握る弟を、兄と姉は見つめた。

「優輝さん、あなたは弱くなんかないですよ」

「そうだ。それに、国が関わっていたかもしれないんだろう?そんな大きなものに勝ちたいと思った優輝は強い」

「咲、兄さん……」

優輝は顔を上げて、二人の顔を見つめた。

二人もまた、優輝を見つめた。

「僕、強くなって、いつかあの女の子を助けたい……」

優輝の言葉に二人は優しく頷いた。

「優輝さんなら、きっと出来ますよ」

「俺達の弟だからな」