切れない鎖


「本当に?」

咲がじっと見つめてくる。

「本当だってば!」

優輝は告白されたことを思い出し、顔が赤くなってしまった。

「優輝さん顔が赤い!本当はいるのでしょう!?白状なさい!」

なんだか怒られている気分だ。

「本当にいないよぉ!だいたい、ユルサルなんかで作ったら、簡単に会えないじゃないか!」

「それもそうね」

優輝が反抗すると、咲は意外とあっさり納得した。

「なぁ~んだ、つまんないのぉ~」

「つまんないとはないだろう、咲。優輝はガールフレンドを作りにではなく、勉強しに行ったのだから。なぁ、優輝」

「はい」

優輝は助け船を出してくれた卓志に心の中で感謝した。

(ありがとう、兄さん)