切れない鎖


どうやら夕食の支度が出来たらしい。

優輝は返事をして茶の間に向かった。

「なんだか、懐かしい気がするなぁ」

「そうだろうとも。ずっと洋の物ばかり食べていたのだろう?」

優輝が呟くと、卓志が話しかけてきた。

「はい。座るのも椅子でしたし。すごく、懐かしい気がするんです」

丸型のテーブルには、焼き魚にお浸し、ご飯に天ぷらなどが乗っていた。

優輝と卓志はそれぞれの席につく。

正座するのもなんだか久しぶりな気がする。

足がすぐに痺れてしまいそうだ。

母と咲も席につき、元からいた父の挨拶で食事が始まった。

「優輝さんどうですか?久しぶりの我が家の食卓は」

咲がニコニコしながら聞いてくる。