切れない鎖


「あ、ありがとうございました」

優輝はあわてて御礼を言った。が、既にそこにはだれもいなかった。

(忙しかったのかなぁ)

悪いことをしてしまったと思いながら優輝は校長室をノックした。

「どうぞ」

短く返事が返ってきたので優輝は「失礼します」と言いながら校長室に入った。

「ようこそ!我がルマーズ学園へ!」

中にはいると、校長が両手を広げて待っていた。

「留学生の一条優輝だね!ようこそようこそ。私は校長のストラス・クライトだ。長旅で疲れたろう。ソファーに座りたまえ」

校長はそう言いながら優輝を部屋に通した。

優輝が座ったソファーの目の前にあるテーブルには、紅茶が一つ置いてあった。

「お祝いの紅茶だよ。どうぞぉ」

にこにこしながら紅茶を勧めてくる。

「い、頂きます」

気後れしながらも優輝は紅茶を口に含んだ。