切れない鎖

 
「あぁ、職員室ならそこを曲がってすぐ右だよ、君」

「ありがとうございます」

優輝は一礼すると教えてもらった通りに道を進んだ。
 
「ここかぁ」

そこにはなる程、大きな部屋があり、中には沢山の人がいる。 

(皆、先生なのかな?)

すると中から一人の女が出てきた。

「あの、すみません」

優輝はその人に声をかけた。

「え?あぁ、はい。私?」

女は驚いたように自分を指差す。

「はい。貴女です。」

「何のようかしら?あなたここの生徒じゃないようね?」

「僕は、留学生の一条優輝です。職員室に、校長先生はおられますか?」

優輝は礼儀正しく尋ねた。 

「あぁ、君が留学生の一条優輝君ね。校長先生なら、校長室にいらっしゃるわ。職員室の隣の部屋よ。どうせ中で紅茶でも飲んでくつろいでするでしょ。あぁっと、今言ったことは内緒ね、君」

女は言いたいことだけ言うと、どこかへ行ってしまった。