午後4時。



「終業式お疲れ様でした!! そしてこのクリスマスパーティーに参加いただきありがとうございまーす!!」



カラオケ店の一室を貸しきって始まった2年A組のクリスマスパーティー。


クラスのお調子者の男子がマイクを取って音頭を取る。



「では皆様、お手元のグラスを手に…。いきますよ…。せーの!! メリークリスマース!!」



カチーン、カチーンとあちこちでグラスが重なり合う。



「愛梨、メリークリスマス」


「メリークリスマス、美香」



あたしたちもカチンと鳴らす。



「それにしてもよく集まったわね、出席率100パーに近いんじゃない? みんなどんだけ暇人よ」


「あはは。だね~」



ぐるりと見渡して、クラスメイとほとんどの主席してるみたいだ。


でもその中に峰岸くんの姿はいない。


そのことに美香も気付いたようで。



「やっぱ峰岸翼は来なかったか」



ポッキーをテンポよく食べた。