数日後。

本格的に企画が始動し始めた。

その第一歩として、高志、私、鈴、安藤さん。

皆が会議室に集まった。


この企画を考案した主が、説明に来るのだと言う。

「一体誰の企画なのかしら?」

ワクワクした顔で鈴が言う。


「一か月の割に、料金も良心的だしな・・・

結構身近な社員かもしれないぞ」

そう言って広告を見つめる高志。


ワイワイと4人で話していると、ノックが2回。

その後にすぐドアが開いた。


「…・・専務、秘書」

「「「はぁ?!」」」

安藤さんの言葉に、私たちは声をあげた。


「すみません、企画者本人がここへ来て説明すべきなのですが。

生憎、急な来客がありまして、私が変わりに来ました。

安藤さんとは何度かお会いしてますが、他の皆さんは初めてですよね。

私、専務秘書をしている宮原と申します」


そう言って私たちに頭を下げた宮原。