「…ゴメン、今日は無理なの」

ベッドの上で、彼氏の誘いを拒否した私。


「何で?・・・あ~、女の子の日?

大丈夫、オレ気にしないから」

そう言って微笑んだ彼氏。


「いや、そうじゃなくて・・・」

今まで私はただの一回も、彼氏の誘いを断った事はなかった。

でも今日だけは、どうしても誘いを受け入れられなかった。


…なぜって?

「慎一ってさ、他に女いるでしょ?」

「・・・え?!」

私の言葉に、明らかに顔色を変えた彼氏、慎一。

ただ疑って聞いてるわけじゃなかった。


私は決定的瞬間を見てしまった。

それも、今日、こうやって慎一に会う数時間前に。


「また日曜日ね」

「あぁ、日曜日」

そう言って公衆の面前にもかかわらず、

チューしあっているバカップル。


私はそれを呆れ顔で見ていた‥‥が。

彼氏がこちらを見た瞬間、開いた口が塞がらなかった。