「康太君おはよー!」

その声を聞き俺は思わず笑みがこぼれた。

「まみ、おはよう。」

俺は自宅の前で待っていてくれた彼女の真美にそう返事をした。

真美が俺に告白してくれたのは去年のバレンタイン。

学年のマドンナがまさかクラスも違う俺に告白してくれるとは夢にも思ってもなかったし、最初はドッキリかと思った。

元々真美と知り合ったのは俺の幼なじみの鈴木深雪が真美を紹介してくれたことからだった。

深雪と真美は1年の時に同じクラスで仲が良くて、良く一緒に遊んでいた。

深雪と俺は保育園からの付き合いで家も近所だ。

そして今、真美と深雪と俺は同じクラスではあるが、俺と真美は深雪とほとんど会話をしていない。

何故なら深雪が俺と真美の仲を良く思ってなくて、それが原因で喧嘩になったからだ。