『短い春の夜の、夢のようにはかない、たわむれの一夜のせいでつまらない浮き名が立ったりしたら、口惜しいではありませんか』


確かこの歌は上手に一夜の御誘いを断るんだ。
でも私は、――後悔なんてしていない。
感謝と、甘酸っぱい気持ちとそして胸を締め付ける思いだけ。

泣くだけ泣いたら、また今日から頑張ろう。
そう思えた。