「……可愛い」 涙で視界がぼやけてしまうけど、可愛い。 デイビーが私を、見つけてくれたから。 こうしてこの子と出会えた。会うことができた。 「美麗、ありがとう。美麗のおかげで私は今、幸せです」 それは私の台詞なのだけど、満身創痍な今、上手く言葉が出てこない。 「私も」 赤ちゃんのまだ少し湿っている金髪の髪を撫でながら、少しだけ目を閉じた。 幸せに包まれて。