【完】英国紳士は甘い恋の賭け事がお好き!


「嬉しいんですけど、また買ったんですか?」
お礼の前に、ついつい毒づいてしまう。
私の反応にどきりとしたのか、笑顔が一瞬崩れ去る。これは、まさか。

「あれほど言ったのに、もしかしてまた玩具も買ってしまいました!?」

私が休みの日に、一緒に赤ちゃん用品を買いだししていたが最近はお腹が重くて長距離の車の乗車とかできなかった。
その間も、デイビーは仕事帰りや休日に赤ちゃんの玩具やベットやら自動ゆりかごやら買っていたようで。
久しぶりに行ったデイビーの家は、未開封の玩具や洋服、色んなインテリアで溢れかえっていたのに。

「違うよ、今日は寒くないように子供用のポンチョを」
「この子が生まれる時はもう春ですよ。寒くありません」

いくら家が広くても、赤ちゃん用の部屋の壁際には玩具入れ三つにぎゅうぎゅうに玩具が入っている。
しかも絶対良い玩具ばかりだし、このカシミアのストールだって絶対にブランド品だ。