【完】英国紳士は甘い恋の賭け事がお好き!


「大丈夫だって。なんで美鈴もデイビーも同じ心配してくるの」

「心配しますよ。大切なのですから」

さらりと甘い言葉を吐き、優しくお腹を撫でてくる。

時間があると、お腹に耳を寄せて会話したり、優しく撫でてくれたり、彼も初めての赤ちゃんに喜んでくれている。

「お母さんがお腹の膨れ方が男の子だって言ってくるんだから、賭けの心配の方をしていたら?」
「お腹が丸いか尖っているかなんかで中の赤ちゃんが分かりますか。絶対女の子です」

デイビーの主張もおかしいのだけれど、彼は赤ちゃん用品をほぼ女の子っぽい色で揃えているから、もう後には引けないのかもしれない。

南門をくぐり、雪で白く覆われた桜の木を見上げていたら、デイビーがハッと白いジャケットを脱いで私の肩へかけた。

「ちゃんと羽織って来てるから大丈夫なのに」