ここは『桜華女子学園』中高大一貫校の私立学校である。私は高等部の2年C組、高梨りん。
私の性格は明るい方で友達もいる。たっくさん!そして、私の親友。大事な 親友。雨宮ゆいな。私たちは小学校かの付き合いだ。お互いのことはなんでも知っている。

うちのクラスにはリーダー的存在の高城綾香がいる。お父さんは有名ブランドの社長らしい。お母さんは専業主婦。成績は決していいとはいえないが評判はいい。なぜなら学校に多額の寄付金を払っているからだ。
『ごきげんよう。』
彼女は明るくみんなに挨拶をする。
そんな彼女の後ろについているのは杏奈と沙希。地味でぼっちの可哀想な人だ。
高城綾香がいないと何にもできない。
『いったー。』
私は誰かにぶつかった。すっと上を向くと高城綾香だった。私は慌てて
『ごめんなさい!』
とあやまった。頭を下げた。
彼女は『大丈夫。気にしないで。私たちも前を向いて歩いてなかったから。』と申し訳なさそうに言う。なんて優しい人だ。
しかしそれが、私の運命を変える最悪な出来事だった。

次の日、私はいつものテンションで教室の扉を開け、大きな声で『おはよう。』といった。しかしその空気はいつもと違った。
私はある人物に目がいった。
”高城綾香”
ふと、昨日のことが、頭をよぎる。
もしかして…。
私はこれから壮絶ないじめの日々と戦うことになる。誰も助けてくれない。
私はそう予感した。
その予感は的中した。