「うっわ。人多いなー」
「恋歌って相変わらず人混み嫌いだよね」
笑いながら菜月が言ってきた。
だって嫌いなもんはきらいだもん。
うじゃうじゃしててやだ!
「これじゃ、クラス表も見えないじゃん!」
私は背が小さいのだ。
155cmしかない。
なんでもっと伸びなかったのだろうか。
「んー。ちょっと待ってねー」
菜月はそう言いながら背伸びをしつつ
クラス表を見ている。
あたしに比べ菜月は背が高い。
165cmもあるのだ。
平均的かもしれないけど私からしたら
充分高いんだよね!さすがバレー部だわ。
とか思っていたら
「あ!あったよ!
あたしたち同じクラスじゃんか!」
2組だよ!と笑顔で言ってきた。
「え。またなの?!
うるさい1年になりそうだなあ…」
「はっ?!なに!嫌なの?!」
って私の肩をバシバシ叩きながら
言ってくる。力強いっての!
あんなこと言ってたけど
ほんとは菜月とクラスが同じなのは
すっごく嬉しいんだよね。
一緒にいてあんなに楽しくて落ち着く人は
いないからさ。
間違っても本人には言わないけどねっ
未だに私の肩を叩いている菜月に
「あーはいはい!ごめんごめん!
あ!チャイム鳴っちゃう!」
「うぇっ!?まじっすか!」
そう言った瞬間に予鈴がなったので
ダッシュで教室に向かった。
この1年にどんなことが起こるなんて
まだ誰もしらない ーーー。


