天才少女の復讐法。



「中村さん、どうしたんですか?」


「あぁ……優雨くんのお父さんに
用事があってね。」


「……また、例の事件のことですか?」


俺がそう言うと
穏やかな顔をしてた中村さんが
険しい表情へと一変した。


これが、刑事の顔……
なんて思ってしまうくらい。


「自殺……。世間はそう言うけど、
必ず黒幕がいると思うんだよねぇ…。

まぁ、優雨くん。
何か分かったら連絡してくれよ。
君は学生なのに勘が鋭いからね。
さすが刑事一家の息子さんだ。それじゃあね」


そう言って、親父のいる部屋へと
去っていった……__。