「……あれ?」 この箱なんだっけ…。 段ボールの中に さらに小さい箱があった。 中を見てみると…… 「これ……」 懐かしいな…… そこにあったのは、唯一のお母さんの形見で… 生きていた頃にお母さんが書いていた 日記帳だった。 お母さんはとても大切にしていたから あたしは捨てられずに、ずっと持っていた。 __パラッ…! 手帳を開くと、そこには お姉ちゃんが生まれた日のことや あたしが生まれた日のことなど… お母さんの人生が、びっしりと この1冊に収められていた。